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フェロセン

ふぇろせん

1951年にPausonらによって発見されたフェロセンは,鉄の上下に,シクロペンタジエニル環が配位した非常に安定なサンドイッチ構造を有する有機金属化合物である.フェロセン内の鉄は二価イオンとなっているが,電子を放出して(酸化されて)三価のフェリシニウムとなる.この反応は可逆的酸化還元反応である.したがって,電位をかけることによりフェロセンの量に比例した電流を取り出すことができる.

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

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