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レトロウイルス

れとろういるす

レトロウイルスは逆転写酵素をもつRNAウイルスの総称.cDNA合成のプライマーおよび逆転写終結点として宿主細胞tRNAが必要で,ウイルス粒子に宿主tRNAをパッケージングした状態で感染する.レトロウイルスは,細胞の(潜在的な)癌遺伝子を,自身のゲノム中に取り込むことで,動物や培養細胞を癌化する能力を獲得することがある.このようなウイルスを調べることによって癌遺伝子が次々と発見された.(実験医学増刊2510より)

転写因子による生命現象解明の最前線

クロマチン制御機構・エピジェネティクスと転写因子複合体ネットワークの包括的解明

五十嵐和彦,深水昭吉,大熊芳明,山本雅之/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです