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血管の標準化

けっかんのひょうじゅんか

血管新生阻害薬のなかには,適切に投与された際,異常な腫瘍新生血管を正常な構造の血管に是正する効果をもつものがあり,この効果を血管の “標準化” という.血管の標準化により,酸素欠乏の軽減や薬剤の標的への輸送の効率化が期待できる.この概念は,従来の血管を破壊し腫瘍組織への酸素,栄養の供給を分断することにより腫瘍を壊死へと追い込む戦略とは対をなすものである.(実験医学2013年3月号より)

細胞・小胞をナビゲートする分子 セマフォリンによる疾患制御のダイナミクス

熊ノ郷 淳/企画

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

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