ホスファチジルイノシトール4-リン酸のイノシトール環5位をリン酸化してPI(4, 5)P2を産生するリン脂質リン酸化酵素である.産生されたPI(4, 5)P2はさまざまなアクチン調節タンパク質やエンドサイトーシス関連タンパク質の活性を制御する.PIP5KはPAによって直接活性化されるが,PIP5Kの産生物であるPI(4, 5)P2はPLDの活性化補因子としても機能するため,PLDとPIP5Kはその代謝産物であるPAとPI(4, 5)P2を介して正のフィードバック効果をもつ.(実験医学増刊2820より)
分子から個体へと深化する脂質生物学
リピドミクスや脂質イメージングによる局在・機能解析から生体調節系の生理,そして,がん・炎症など疾患の分子機構の理解へ
解説は発行当時の掲載内容に基づくものです
本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです