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分子夾雑

ぶんしきょうざつ

細胞内部のようにタンパク質などの高分子濃度が著しく高い状況のこと.溶質の周囲にそれと強く相互作用しない分子が高濃度で存在するとき,タンパク質の構造,化学反応速度,平衡定数,解離定数等が希薄溶液中でのそれらとは異なることがあり,これを分子クラウディング効果とよぶ.分子クラウディング効果の原因は,主に排除体積効果(excluded volume effect)であるが,溶質同士の相互作用および水和水の影響も少なからずあると考えられている.(実験医学増刊3910より)

相分離 メカニズムと疾患

“膜のないオルガネラ”はいかに機能するか? 神経変性疾患・ウイルス感染とどう関わるか?

廣瀬哲郎,加藤昌人,中川真一/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです