実験医学 キーワード集 検索へ行くボタン

活性化ヒストンマーク

かっせいかひすとんまーく

転写が活性化している遺伝子領域のヒストンタンパク質のアミノ末端(ヒストンテール)に認められる翻訳後修飾であり,転写活性化のマーカーとされる.遺伝子の転写開始点付近に濃縮してみられるヒストンH3の4番目のリジンのトリメチル化(H3K4me3)とH3の9番目や27番目などのリジンのアセチル化“(H3K9ac, H3K27ac),遺伝子の転写領域内(“Gene Body”)にみられるH3K36me3が代表的である.H3K9ac, H3K27acは,単なるマーカーではなく転写活性化に重要であることが明らかになっている.(実験医学増刊3415より)

遺伝子制御の新たな主役 栄養シグナル

糖、脂質、アミノ酸による転写調節・生体恒常性機構と疾患をつなぐニュートリゲノミクス

矢作直也/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです