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用途特許

ようととっきょ

既知の化合物の新規用途に与えられる特許である.例えば,解熱鎮痛剤として知られていたアスピリンが心筋梗塞治療に有効であることを見出した場合に「アスピリンを含有する心筋梗塞治療剤」といった特許を取得することができる.物質特許と異なり権利範囲はその用途に限定される.すなわち,解熱鎮痛剤としてのアスピリンの販売に対してはこの用途特許は何ら効力をもたない.物質特許と用途特許の特許権者が異なる場合は,一方がその用途特許発明を実施(製造,販売,使用など)する場合には,たとえ特許権者であっても他方からのライセンスを受ける必要がある.

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

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