粥状動脈硬化
じゅくじょうどうみゃくこうか
コレステロールエステルの蓄積を中心とする動脈硬化巣.内皮細胞が障害されると,傷ついた内皮細胞間隙より単球が内皮下に侵入して,内皮下でマクロファージへと成熟分化する.付近に過剰のLDLやレムナント,small dense LDLといった粥状動脈硬化を起こしやすいリポタンパク質が存在すると,これらはマクロファージへととり込まれ,泡沫細胞を形成する.この初期病変が脂肪線条(fatty streak)である.さらにコレステロールエステルの蓄積,血管平滑筋細胞の増殖,線維組織の増生が起こると粥状動脈硬化病変となる.(実験医学増刊277より)
エネルギー代謝の最前線
ミトコンドリア・脂肪細胞の機能理解から,臓器間神経ネットワークによる代謝調節まで
解説は発行当時の掲載内容に基づくものです
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