末端複製問題

線状DNAのラギング鎖の末端ではDNAポリメレースによるDNAの合成開始に必要なRNAプライマーをつくる余地がないため,DNAは複製の度に3′末端が短縮していくという現象.真核生物では染色体末端にテロメア反復配列をもつことにより,染色体を保護している.末端複製問題はこの染色体末端に存在するテロメアで起こると考えられており,細胞分裂の度に100~200塩基ずつテロメアが短小化する.テロメアの短縮は細胞老化を引き起こす一因と考えられている.

実験医学増刊 Vol.27 No.17
実験医学増刊 Vol.29 No.20

参考書籍

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