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ダニ媒介性感染症

だにばいかいせいかんせんしょう

マダニが媒介する感染症には細菌性感染症,ウイルス性感染症がある.日本におけるマダニ媒介性細菌性感染症には日本紅斑熱(日本紅斑熱リケッチア)とライム病(ボレリア菌)が代表的であり,ダニ目マダニ科のダニがベクターとなっている.ツツガムシ病はダニ目ツツガムシ科のツツガムシがベクターとなり,ツツガムシリケッチアが原因菌の感染症である.一方,ダニ媒介性ウイルス感染症としては,日本ではフラビウイルス科フラビウイルス属のダニ媒介性脳炎ウイルス感染症が1例北海道で報告されているのみであったが,最近,SFTSが日本で流行しているダニ媒介性ウイルス感染症であることが明らかにされた.(実験医学増刊3317より)

感染症 いま何が起きているのか 基礎研究、臨床から国際支援まで

新型インフルエンザ、MERS、エボラ出血熱…エキスパートが語る感染症の最前線

嘉糠洋陸,忽那賢志/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

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