線虫の初期胚に存在するP顆粒は,分化の過程で生殖細胞だけに残存するようになる.Zhangらは,体細胞からのP顆粒消失がオートファジー分解によることを明らかにし,体細胞にもP顆粒が残存する変異体としてepg変異体を取得した.その責任遺伝子の多くは酵母ATGのホモログであったが,EPG2,EPG3/VMP1,EPG4/EI24,EPG5,EPG7/FIP200のような多細胞生物特異的な遺伝子も取得されている.(実験医学2013年6月号より)
命名から50年 オートファジーで解明した謎,解明したい謎
細胞への栄養素供給・細胞内浄化のメカニズムと,ヒト疾患への関与
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