MALTは鼻腔，扁桃，腸管などの粘膜組織に付随したリンパ組織の総称．ドーム状の濾胞間連上皮（follicle-associated epithelium：FAE）に被われており，FAEに散在するM細胞を介して粘膜面から直接抗原をとり込むのを特徴とする．腸管に存在するMALTを総称してGALTとよぶ．GALTには複数のリンパ濾胞の集積であるパイエル板，cecal patch（虫垂リンパ組織），および，colonic patch（結腸リンパ組織）と，単独のリンパ濾胞からなるsolitary intestinal lymphoid tissue（孤立腸管リンパ組織または孤立リンパ小節）が含まれる．（実験医学増刊372より）

腸内細菌叢　健康と疾患を制御するエコシステム

大野博司／編