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Merckのワクチン臨床試験

MERCKのわくちんりんしょうしけん

2004年より行われた第Ⅱ相試験.世界のHIVサブタイプB流行地域に住む感染リスクの高いと思われる健常者ボランティアを対象に,Ad5ベクターのみによるCTL誘導型予防エイズワクチンの効果が検討された.通称STEPと呼ばれたこの試験は大きな注目を集めたにもかかわらず,中間報告の段階で有効性が認められないと判断され,2007年に中止を余儀なくされた.これを受け,サルエイズモデルにおいてある程度の有効性が認められていたDNAプライム/Ad5ベクター・ブーストによるワクチンを検討する臨床試験の実施が遅延することになった.(実験医学増刊2710より)

感染症ーウイルス・細菌・寄生虫の感染戦略

光山正雄,北 潔,野本明男/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

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