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P-糖タンパク

Pとうたんぱく

ABCトランスポーターの1メンバーで,1分子あたり2つのATP結合部位をもちATPase活性を示す.P−糖タンパクはATP加水分解のエネルギーをタンパク質分子の構造変化に変換し,それとカップリングすることによって薬剤を細胞の中から外へ輸送する.MDR1遺伝子にコードされたP-糖タンパクは癌細胞に発現して多くの制癌剤を細胞外へ排出することによって,癌細胞を薬剤耐性にする.癌以外にも正常の器官(肝臓,小腸,脳血管内皮細胞など)にも発現していて,薬剤の輸送に関与する.

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです