パネート細胞は小腸上皮細胞で，感染にすばやく応答して細胞質顆粒にあるαディフェンシンを腸内腔に分泌して自然免疫および腸内環境の恒常性維持に貢献している．さらに，幹細胞を育み腸上皮の再生と分化を制御するとともに，炎症制御にも関与する．（実験医学増刊357より）

生体バリア　粘膜や皮膚を舞台とした健康と疾患のダイナミクス

バリアを司る分子、細胞、常在細菌の理解から新たな治療・予防法、プロバイオティクスの開発へ

清野　宏，植松　智／編