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Rosa26領域

ROSA26りょういき

1991年Sorianoらにより同定されたマウス第6染色体に存在するゲノム領域.彼らはレトロウィルスによるジーントラップベクターGen-ROSAβ geoをES細胞に感染させ,そのクローンから樹立したマウスの組織をX-gal染色する方法にて組織特異的遺伝子を探索していた.こうして同定されたRosa26領域にβガラクトシダーゼ遺伝子が挿入されたマウスの系統は全身すべての細胞がX-gal染色陽性となるため,移植実験のコントロールとしてきわめて有用であった.さらにβガラクトシダーゼ遺伝子を他のマーカー遺伝子と置換しても全身にマーカーを発現されることが可能で,レポーターコンストラクトの挿入に頻用されている.(バイオテクノロジージャーナル72より)

ウイルスベクターの最新動向

遺伝子治療に向けた開発の最前線

島田 隆/企画

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです