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S領域

Sりょういき

免疫グロブリンH鎖には,μ,δ,γ,α,ε鎖のサブタイプを含め約10のC遺伝子が存在するが,δC遺伝子以外のC遺伝子の上流にグアニン(G)に富む繰り返し配列からなる特徴的な領域が存在する.この領域がS領域と呼ばれる.S領域はクラススイッチの際にその上流にあるプロモーターから転写が起こるが,この転写産物はタンパク質にはならずにRNAで機能し,クラススイッチに関与する.また,2つのS領域で二本鎖DNA切断が起こり,このDNA切断がクラススイッチ組換えの最初のステップとなる.(実験医学増刊2720より)

アレルギー疾患の免疫機構

免疫細胞・サイトカインからみたアレルギー発症機序と治療へ向けた臨床的アプローチ

中西憲司,山本一彦/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです