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SN2反応

SN2はんのう

求核剤(X)が基質(R-Y)の求電子的部位を攻撃し,基質から脱離基(Y)が脱離し生成物(R-X)を与える有機反応(求核置換反応)において,Xの攻撃によるR-X間の結合生成とRからのYの脱離(R-Y間の結合解裂)とが,Rの同じ部位(同一原子上)で協奏的に進行する場合(X + R-Y → [X…R…Y] → X-R + Y)を,SN2反応(二分子求核置換反応)とよぶ.GIイントロンによる自己スプライシングの場合,XとYはともにリボースの3′位の酸素原子,攻撃を受ける基質の求電子部位はリン酸ジエステル中のリン原子となる.(実験医学増刊317より)

生命分子を統合するRNAーその秘められた役割と制御機構

分子進化・サイレンシング・non-coding RNA からRNA 修飾・編集・RNA―タンパク質間相互作用まで

塩見春彦,稲田利文,泊 幸秀,廣瀬哲郎/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

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