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SOD1とALSにおけるSOD1変異

SOD1とALSにおけるSOD1へんい

酸素に依存する生物の細胞内で発生する有害な活性酸素であるスーパーオキシドを解毒する反応系を触媒する酵素であり,SOD1は3種あるSODのうち銅,亜鉛を配位する酵素である.優性遺伝性ALSの一部はSOD1遺伝子の変異により発症するが,この酵素の活性が失われるために運動神経の細胞死が起こるのではなく,変異型のSOD1が酵素活性とは無関係の毒性を発揮することが神経細胞死の原因と考えられている.その毒性発現機序に多くの説があるが詳細は不明である.(実験医学増刊315より)

臓器円環による生体恒常性のダイナミクス

神経・免疫・循環・内分泌系の連関による維持,ライフステージに応じた変容と破綻

永井良三,入來篤史/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです