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cathepsin K

cathepsinとは主にリソソームに局在するタンパク質分解酵素の総称であり,そのうちヒトではcathepsin B, C, F, H, K, L, O, S, V, W, Xの11種類,げっ歯類ではVを除く10種類がシステインプロテアーゼとして働く.そのほとんどがリソソームなどの酸性条件下で酵素活性を発揮するが,cathepsin Kだけは破骨細胞の酸性環境の骨吸収窩に分泌されて骨基質分解に携わっている.ヒトにおけるcathepsin K欠損は骨吸収異常により骨硬化・易骨折性・低身長を特徴とする濃化異骨症を発症することが報告されている.(実験医学増刊2812より)

サイトカインによる免疫制御と疾患

新たな産生細胞,新規サイトカイン,抗炎症因子と治療・創薬応用

吉村昭彦,上阪 等,村上正晃,善本隆之/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

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