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アポトーシス誘導受容体であるFasをコードする遺伝子lprに変異をもち,ヒト全身性エリテマトーデス(SLE)に類似した自己免疫疾患を自然発症する.SLE患者で同遺伝子の変異を有するケースもある.抗DNA抗体をはじめとする自己抗体を産生し,抗原抗体複合体の沈着による糸球体腎炎を発症するほか,リンパ腫脹,血管炎,関節炎などの症状を呈する.プリスタン誘導性ループスモデルに比してSLE病態をより反映していると考えられているが,自然発症までに時間を要する.SLE様病態を自然発症するモデルとしては,その他にNZB×NZW交雑第一世代,BXSBなども用いられる.(実験医学増刊3312より)

自己免疫疾患―新たな発症メカニズムと治療戦略

PD-1、Treg、腸内細菌などが制御する自己寛容システムとその破綻の全貌

坂口志文/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです