実験医学 キーワード集 検索へ行くボタン

malignantニッチ

MALIGNANTにっち

がん細胞の増殖,がん幹細胞の自己複製維持にその細胞周囲の微小環境が深くかかわっている.主にマウスの実験系で,微小環境を形成する細胞群の異常(例えば骨芽細胞でのJag1の強発現)が血液細胞のがん化につながる可能性が示唆されている.このように非細胞自律性にがん化を誘導したり,がん細胞の維持に寄与する微小環境を悪性ニッチ(malignant niche)とよぶ.しかしながら,ニッチ細胞の異常(たとえば遺伝子異常)が,遺伝子的に正常な細胞を直接がん化させるエビデンスは確立していない.(実験医学2016年2月号より)

発見から100余年 Notchシグナルの新世紀

発生・再生から、がん・代謝性疾患まで拡がる舞台

山本慎也,森本 充/企画

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです