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slippage

短い配列のくり返しが長く続くようなDNA領域の複製において,複製の先端領域で新生鎖と鋳型鎖の間の構造が一時的に緩むようなことが起こると,新生鎖の3′端領域がくり返し単位分(三塩基くり返しなら,3,6,9…)だけ鋳型鎖の先あるいは前にスリップしてもアニールしやすい.この現象はDNAミスマッチ修復系で主に修復されるため,その異常があると,新生鎖においてくり返し単位長の増減,いわゆるマイクロサテライト不安定性が起こりやすい.(実験医学2012年6月号より)

ミトコンドリアのヒト疾患学

Common Diseaseに応じて変化する代謝・品質管理と病態制御メカニズム

康 東天,柳 茂/企画

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです