アグーチマウス
あぐーちまうす
バイアブルイエローアグーチマウスはAgouti遺伝子の毛周期に伴う転写開始点上流に,強いプロモーター活性のあるLTR(long terminal repeat)をもつレトロトランスポゾンが挿入された変異アリルAvyをもつ.LTRが脱メチル化されプロモーター活性が抑制されないと常時Avyアリルが転写されるが,メチル化により抑制されると毛周期に依存した通常の転写が起こる.Avy/aマウスではLTRのメチル化の程度により黄色(低メチル)から野鼠色(高メチル)の毛色が連続的に現れる.(実験医学増刊2815より)
エピジェネティクスと疾患
基礎メカニズムと解析手法の最新知見からがん・神経・代謝・アレルギー疾患などへの応用まで
解説は発行当時の掲載内容に基づくものです
本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです