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エキソソーム

えきそそーむ

エクソソームは,ほとんどの細胞で分泌される直径50 nm~150 nm程度の膜小胞である.生体では唾液,血液,尿,羊水,悪性腹水等の体液中で観察され,培養細胞からも分泌される.近年,エクソソームは,離れた細胞や組織に情報を伝達するための役割を担っている可能性が指摘されている.(実験医学増刊3812より)

線維化 慢性疾患のキープロセス

多彩な間質細胞が織りなす組織リモデリング“fibrosis”の理解

菅波孝祥,柳田素子,武田憲彦/編

エクソソームはサイズが30〜150 nmの最も小さい細胞外小胞で,エンドサイトーシスにより細胞内で形成されたエンドソームが,多胞体(multivesicular bodies,MVBsまたはintraluminal membrane vesicles,ILVs)を形成し,その後MVBは細胞膜と融合しILV,エクソソームを細胞外空間へと放出する28)29).(実験医学2019年4月号より)

細胞外小胞による病原性タンパク質の脳内伝播の解明実験医学2019年4月号

直径20~100 nmの脂質二重膜で覆われた膜小胞であり,血液,尿,唾液などの体液に存在し,miRNA等を内包することで,RNA分解酵素によりmiRNAが分解されるのを防ぎつつ,受け手側の細胞にmiRNAを届ける役目を担う.(実験医学増刊375より)

心不全のサイエンス

治療法開発をめざして心臓の謎を解く

坂田泰史/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです