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キメラ抗体

きめらこうたい

キメラ抗体はマウス抗体の可変領域をヒト抗体の定常領域に連結したもので,遺伝子組換え技術によって容易に構築できる.ヒト型化抗体の作製技術は,キメラ抗体に比べより複雑な技術であり,マウス抗体の相補鎖決定領域(complementarity determinig region:CDR)をヒト抗体の可変領域に移植することからCDRグラフティングとよばれている.CDR領域はアミノ酸置換が頻繁に起こるので,抗原性の観点からはヒト由来CDRをもつヒト抗体とマウス由来CDRをもつヒト型化抗体を区別することに大きな意味はない.

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです