医学におけるコホート研究では,ある危険因子にさらされた者が将来的にどのような病態になるのかを追跡調査する.選択バイアスがかからず,リスク比も算出できるが,多大なサンプル数・費用・時間が必要であり,稀な疾患には不向きである.一方,ケースコントロール研究では,ある疾患の患者とそうでない者が,過去にさかのぼり,どのような危険因子にさらされたのかを調べる.選択バイアスが常に問題となるが,稀な疾患に関しては,有効な手段である.(実験医学増刊3013より)
精神・神経疾患
発症基盤・病態生理を担う分子カスケードから臨床応用まで
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