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ゴルジ槽

ごるじそう

ゴルジ体の層板構造を形成する袋状の膜構造.シス(小胞体から積み荷タンパク質が入ってくる側)からトランス(細胞膜へ向けて積み荷タンパク質が出て行く側)へ向けて数枚が積み重なることが多い.糖鎖修飾の酵素などが順序正しく並び,効率よいタンパク質修飾に重要であると考えられている.この間をどのように積み荷タンパク質が移動していくかという問題が,長らく大きな論争になった問題である.槽間にダイナミックな酵素の移動があり,性質が次第に変わっていくという「槽成熟」が起こることが証明されたが,ではどのようにしてその方向性が保証されるのか,またその過程で積み荷と酵素はどのように選別されるのかなど,新たにまた多くの謎が生まれている.(実験医学増刊2617より)

生命現象の動的理解を目指すライブイメージング

癌,シグナル伝達,細胞運動,発生・分化などのメカニズム解明と最新技術の開発, 創薬・治療・診断への応用

宮脇敦史/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです