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セレンタンパク質

せれんたんぱくしつ

システインの構造中の硫黄が微量元素セレンに置き換わったセレノシステインを有するタンパク質で,ヒトには25種類存在する.セレノシステインはmRNA上の終止コドンUGAによりコードされており,専用のセレノシステイルtRNAも存在する.mRNAの3′側非翻訳領域に存在するステムループ内にセレノシステイン挿入配列が存在している場合に,この領域にSelBタンパク質が結合し,終止コドンUGAで翻訳がストップせずに,セレノシステイルtRNAをリクルートでき,セレノシステインがタンパク質中に挿入される.大腸菌では翻訳のシステムがヒトと異なっており,活性中心をもつセレンタンパク質のリコンビナントがつくれない.(実験医学増刊3610より)

脂質クオリティ

生命機能と健康を支える脂質の多様性

有田 誠/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです