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チアゾールオレンジ

ちあぞーるおれんじ

DNA結合発光性蛍光色素の1つ.ベンゾチアゾールとキノリンをメチンで連結した構造を有する.励起状態ではメチン結合で回転するため弱蛍光性だが,DNA二本鎖にインターカレーションすると平面構造に固定されるため蛍光をもつようになる.ただし,チアゾールオレンジがたとえ弱蛍光性でも生細胞解析実験においてはバックグラウンド蛍光として働いてしまうため,色素間励起子相互作用を併用することによってバックグラウンド蛍光を強く抑制することが望ましい.(実験医学増刊297より)

細胞を創る・生命システムを創る

合成生物学が挑む生命機能の再構築と計算機シミュレーション,医療・社会との関わり

竹内昌治,上田泰己/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです