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テンセグリティ

てんせぐりてぃ

建築の世界で,Kenneth SnelsonとR. Buckminster Fullerによって,“引っ張り”と“圧縮”の均衡からなる構造として提唱された(tensional+integrityからの造語tensegrity).“引っ張り”と“圧縮”の均衡が,個別細胞構造の様態にもあてはまるとDonald E. Ingberは考えた.筆者は,テンセグリティ構造模型において「張力材」としてよく用いられるゴムひもが,発生期の脳のなかの放射状ファイバーやニューロン軸索を模するのにも有用であると報告しており,テンセグリティが組織・器官(=細胞集団)のレベルへも適用できる可能性に関心をもつ.(実験医学増刊387より)

疾患に挑むメカノバイオロジー

循環器、運動器、がん、再生・発生に生体内の力はどうかかわるのか

曽我部正博/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです