バイオスキンバンク
ばいおすきんばんく
いわゆるスキンバンクは死体からの保存皮膚バンクのことをさす.ここから提供された皮膚は主に重症熱傷の患者に使用される.わが国には関東と関西に2カ所存在するが,年間の献体数は50程度といわれ,他臓器と同じようにドナーが不足している.これに対してバイオスキンバンクは培養皮膚の広域供給システムのことをいう.愛知県では名古屋大学医学部口腔外科を培養センターとして1996年1月に愛知バイオスキンバンクが設立された.このシステムでは周辺医療機関入院中の患者皮膚サンプルをセンターに輸送し,培養皮膚を作製したのち,個々の医療機関に送り返すという方法がとられ,大規模な培養皮膚の供給体制が確立されている.
解説は発行当時の掲載内容に基づくものです
本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです