パーキンソン病研究のための動物実験
ぱーきんそんびょうけんきゅうのためのどうぶつじっけん
MPTP投与モデルには,マカク属サル(アカゲザルやカニクイザルなど),コモンマーモセット,マウス(C57BLなど)などがある.ラットに,MPTPを投与しても,代謝メカニズムの違いにより,ドーパミン神経変性は起こらない.ラットでは神経毒6-OHDAを片側線条体などに直接注入し,片側ドーパミン神経のみを破壊して,ドーパミン遊離薬や受容体アゴニストにより誘発させた旋回行動を観察する方法がある.また,マウスでは,α-synucleinなどを過剰発現させた遺伝子改変マウスが何種類かあり,これを利用した研究が多数報告されている.(実験医学増刊302より)
in vivo実験医学によるヒト疾患解明の最前線
生体イメージングとモデル動物を用いた研究戦略と臨床応用
解説は発行当時の掲載内容に基づくものです
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