創薬スクリーニングで用いられる基本用語である．ヒット化合物とは化合物スクリーニングで発見された活性化合物のことであり，ヒット化合物の程度も一次スクリーニングのヒットから再現性評価や高次アッセイ系において活性確認されたconfirmedヒットまである．リード化合物は，基本的にはヒット化合物の活性がin vivo評価などでさらに確認された良好な物性を示すもので，さらに活性，溶解度などの物性，薬物動態，毒性などの点を化学合成によりさらに改善するもとになる化合物である．ただし，リード化合物についても，その基準は製薬企業においても各社でさまざまである．（実験医学増刊322より）

研究成果を薬につなげる アカデミア創薬の戦略と実例

長野哲雄／編