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プライミング効果

ぷらいみんぐこうか

先行する刺激が後続する事象に影響を与えること.さまざまな研究分野において使われる言葉であるがワクチンの分野においては免疫のない個体に対して免疫を誘導する能力という意味で使用される.免疫記憶を誘導する能力とも言い換えることができる.「プライミング効果」と一緒に使用されることが多い言葉として,既に存在している基礎免疫(免疫記憶)を増強する能力を指し示す「ブースター効果」という言葉がある.プライミング効果とブースター効果にかかわる免疫経路は異なると考えられており,一般的に不活化ワクチンは,ブースター効果は高いがプライミング効果が弱いと考えられている.(実験医学2016年8月号より)

感染症を“侵入口”で討つ ヒト粘膜免疫と粘膜ワクチン

免疫賦活の独自のシステムは新しいワクチンを生み出すか?

長谷川秀樹/企画

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです