ヘキサゴナル相

へきさごなるそう

生体膜の主成分であるホスファチジルコリン等のリン脂質は,極性頭部を水に向け,疎水性尾部の炭化水素鎖どうしが自己会合して,脂質二分子膜をつくる.しかしホスファチジルエタノールアミンやカルジオリピン等の一部のリン脂質は,組成比が増えると極性頭部を内側に向けて円筒形に集合し,それらが会合したヘキサゴナル相(極性頭部を外に向けて集合するヘキサゴナルⅠ相に対してヘキサゴナルⅡ相ともいう)という状態をとりやすい傾向がある.(実験医学2010年8月号より)

オルガネラの世界

細胞機能の制御と遺伝病発症・ウイルス感染のメカニズム

藤木幸夫/企画

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

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