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マンガン造影MRI法

まんがんぞうえいMRIほう

マンガンは,Caと近いイオン径をもつ二価イオンであり,血管から脈絡叢を介して脳脊髄液に移行し,電位依存性CaチャネルやNMDA受容体チャネルなどのCa透過性チャネルを介して神経細胞内に蓄積される.しかもマンガンは,MRI(磁気共鳴画像)によって検出し,その局在を定量的に可視化できるため,ある一定の期間内に強く活動した脳のニューロン集団を可視化できる.この原理を生かし,われわれは,自由行動下の動物の自発活動に伴うマンガン蓄積を可視化して,自発痛関連脳部位の同定に成功した.(実験医学2020年2月号より)

「痛み」を生み出す脳機構実験医学2020年2月号

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです