リニア・モチーフ

りにあもちーふ

同じ構造ドメインに結合する天然変性領域にみられる短い共通の配列をリニア・モチーフとよぶことがある)にみられるLPxLというモチーフは典型的なリニア・モチーフである.これらのモチーフはデータベース化され(例えばhttp://elm.eu.org/),アミノ酸配列中に存在するリニア・モチーフを検索することも可能である.ただし前述のような短いパターンの配列を,ヒト・プロテオームから探すと大量のヒットが得られるが,すべてがモチーフとして機能しているのかは疑問である.例えば,MAPKのリン酸化サイトのモチーフPx(S/T)PのみからMAPKによるリン酸化サイトを見出すことはきわめて困難である.このため,天然変性領域中のあやふやなモチーフをタンパク質はどのように見分けているのか,不明な点が多い.(実験医学2019年11月号より)

天然変性タンパク質:既知のこと,未知のこと実験医学2019年11月号

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

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