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二次元NMR法

にじげんNMRほう

NMR測定は,静磁場下に置かれた測定対象に対し,(検出核の)共鳴周波数に相当するラジオ波パルスを与えた際の応答を検出することで行われる.この時間軸応答をフーリエ変換して得られる周波数情報が通常の一次元NMRスペクトルとなる.これに対し,適切にデザインされた複数パルス(パルス系列)を用い,特定パルス間の時間間隔(展開時間)を系統的に変化させてデータを取り込むことにより,第2の時間軸を導入することが可能となる.両時間軸でフーリエ変換することで,二次元NMRスペクトルが得られる.このようなNMRスペクトルを多次元化することで,複雑なNMRスペクトルを単純化し高分解能のNMR解析が可能となる.(実験医学増刊275より)

分子標的薬開発への新たなる挑戦

有力な分子標的薬の創薬物語と新薬開発動向から次世代創薬テクノロジーまで

岡野栄之,岩坪 威,佐谷秀行/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

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