代謝性要求
たいしゃせいようきゅう
がん細胞が増殖するには，ATPだけでなく核酸，アミノ酸，リン脂質，脂肪酸も必要となる（代謝性要求）．酸化的リン酸化ではATPだけが過剰になり，NADPHや炭素骨格が足りなくなってしまうため，がん細胞は酸化的リン酸化よりも解糖系に依存することで（Warburg効果），そこから枝分かれしたペントースリン酸経路も利用し，増殖や分裂に必要な炭素骨格やNADPHをバランスよく得ていると考えられている．（実験医学増刊302より）
in vivo実験医学によるヒト疾患解明の最前線
生体イメージングとモデル動物を用いた研究戦略と臨床応用
解説は発行当時の掲載内容に基づくものです
本コンテンツは，2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に，新規追加・再編集したものです
