光が高屈折率媒質(ガラス)から低屈折率媒質(水)に進入するとき,入射角が臨界角以上になると,2つの媒質の境界面で全反射する.このとき低屈折率媒質側の境界面のごく近傍(〜200 nm)にのみ定在する電磁場を近接場という.近接場の電場強度は,境界面からの距離に対して指数関数的に減衰する.背景光となる水のラマン散乱やガラス表面以外の蛍光や散乱光を最小限に抑えることができるため,落斜照明と比べ背景光を約1/2000まで軽減することができる.(バイオテクノロジージャーナル65より)
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