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分裂期崩壊

ぶんれつきほうかい

DNA損傷性の抗癌剤は,正常細胞においてはチェックポイントを活性化することから細胞周期はG1期あるいはG2期で停止するが,チェックポイント機構に不全がある癌細胞ではDNA損傷を保有したままで分裂期に突入する.その際,それらの損傷細胞は分裂期チェックポイントで停止した後,死ぬかあるいは細胞分裂せずに多倍体細胞となって次の細胞周期に移行していく.この現象を分裂期崩壊と呼ぶ.(実験医学増刊287より)

細胞死研究総集編

アポトーシス・非アポトーシスの誘導機構から生体機能への関与,癌・糖尿病・神経変性疾患などの病態メカニズムまで

三浦正幸/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです