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副(共)刺激分子

ふくきょうしげきぶんし

副(共)刺激分子(co-stimulatory molecule).抗原の感作を受けていないナイーブT細胞が活性化される場合,TCRを介した抗原ペプチド/MHC複合体の認識だけでは不十分で,T細胞上の副刺激分子を介した補助シグナルを必要とする.CD28,ICOS,OX40など,現在までに多くの副刺激分子が同定され,主に抗原提示細胞に発現するそれぞれに特異的なリガンドとの結合によりT細胞への補助シグナルが伝達される.このシグナルにより増殖,サイトカイン産生,機能分化,細胞死といったT細胞の運命が決定される.抗原刺激を経験したT細胞では,副刺激分子からのシグナルへの依存性は低くなる.(実験医学増刊3112より)

腫瘍免疫学とがん免疫療法

がんの進展・排除を司る免疫システムと逃避するがん―その制御による新たながん治療

河上 裕/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです