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変異型核内アンドロゲンレセプター

へんいがたかくないあんどろげんれせぷたー

前立腺癌のホルモン療法における最大の問題は薬剤耐性化であり,その分子機構の一つに核内アンドロゲンレセプターの変異によるリガンド応答性の変化である.多くの再発前立腺癌で変異型核内アンドロゲンレセプターの発現が観察されているが,特に頻度の高い変異がリガンド結合部位にあるT877A変異であり,再発例の3分の1に観察される.本変異では,フルタミドやカソデックスなどの抗アンドロゲンレセプターがアゴニスト様作用を示す.

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

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