好酸球顆粒タンパク質

こうさんたまかりゅうたんぱくしつ

MBP(major basic protein)は顆粒の中心部に局在し,多くのアルギニン残基によって強い塩基性を有する.細胞膜の透過性を亢進させることで細胞を障害するほか,血小板やマスト細胞の活性化にも作用する.eosinophil peroxidase(EPO/EPX)はhaloperoxidaseであり,ハロゲン化物(塩化物や臭化物など)をH2O2と共働して酸化し,次亜塩素酸などを産生することで細菌や寄生虫の殺傷に寄与する.ECP(eosinophil cationic protein),EDN(eosinophil-derived neurotoxin)はRNase活性と細胞障害性を有しウイルスなどに対する生体防御に寄与するほか,EDNはalarminとしても働く.(実験医学増刊3710より)

新時代が始まったアレルギー疾患研究

疾患多様性を理解し病態の層別化に基づく治療を実現する

松本健治,山本一彦/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです

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