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枯草菌ゲノムベクター

こそうきんげのむべくたー

枯草菌は巨大なDNAを積極的に細胞内に取り込み,細胞内では相同組換えで枯草菌のゲノムに組み込んでしまう性質がある.この性質を利用して,プラスミドではなく枯草菌ゲノムそのものをクローニングの場として使用するシステムを開発した.プラスミドベクターと区別するために,ゲノムベクターと呼称している.枯草菌ゲノムそのものを大型DNA集積,操作に使う他に例のないシステムで,ラン藻ゲノムの完全クローニングを達成し,世界に先駆けて巨大なDNA操作法の将来を示した.(実験医学増刊297より)

細胞を創る・生命システムを創る

合成生物学が挑む生命機能の再構築と計算機シミュレーション,医療・社会との関わり

竹内昌治,上田泰己/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです