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神経発達障害理論

しんけいはったつしょうがいりろん

統合失調症患者にみられる冬季出生パターンや産科学的合併症などの,発達早期での事象の関連を示唆する疫学研究の蓄積に加え,CT,MRIなど脳画像研究により観察される発病初期にすでに存在する脳形態学的異常所見,さらに,死後脳の神経病理学的研究などから,神経が形成される早期段階での異常がこの病態形成に関与していることが示唆され,1980年代後半にとりまとめられた.今日では広く受け入れられた理論となっている.(実験医学2010年9月号より)

精神疾患への統合的アプローチ

神谷 篤,神庭重信/企画

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

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