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腸上皮細胞間リンパ球

ちょうじょうひさいぼうかんりんぱきゅう

腸粘膜の基底膜より管腔側に存在し腸上皮細胞に接しているリンパ球で,大部分がT細胞からなる.システミックなT細胞と異なり腸のIELsはco-receptorとしてホモ二量体分子CD8ααをもつT細胞が多いのが特徴で,これらはTCRがαβ鎖であってもγδ鎖であっても,通常のMHC-抗原ペプチド複合体は認識せず,微生物抗原などを認識し活性化される.IELsの機能としては上皮細胞の増殖速度の調節や感染の初期防御が知られている.IELsは皮膚などにも存在する.(実験医学2011年11月号より)

体の中の“小さな生態系” 腸内フローラによる免疫ホメオスタシス

本田賢也/企画

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです