血中脂質組成プロファイル
けっちゅうししつそせいぷろふぁいる
2型糖尿病や肥満患者において,健常者と比較して血中脂質の量および組成に変化が認められる.特に,血中遊離脂肪酸量は同患者で増加し(患者:0.6 00.8 mmol/L,健常者:0.300.4 mmol/L),筋肉のインスリン感受性と逆相関する.また,パルミチン酸などの飽和脂肪酸は筋肉のインスリン抵抗性を惹起し,ある種の不飽和脂肪酸がインスリン抵抗性を改善することが示唆されている.メタボリックシンドロームでは,血中の飽和脂肪酸量が増加するなどして不飽和脂肪酸/飽和脂肪酸組成比が減少することも報告されている.(実験医学増刊277より)
エネルギー代謝の最前線
ミトコンドリア・脂肪細胞の機能理解から,臓器間神経ネットワークによる代謝調節まで
解説は発行当時の掲載内容に基づくものです
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