実験医学 キーワード集 検索へ行くボタン

補体副経路

ほたいふくけいろ

副経路は病原体表面で直接C3の分解が行われることで開始する補体活性経路の1つ.肝臓でつくられたC3は血液中でC3aとC3bに分解される.C3bは病原体の細胞膜に結合し,これにB因子が結合する.さらにこの複合体はD因子によって分解され,BaおよびC3転換酵素Bbとなる.C3bBb複合体はC3をさらにC3aとC3bに分解し,病原体表面のC3bBbは増加する.C3b複合体はC3bBbC3bとなり,これはC5をC5aとC5bに分解し,C5b,C6,C7,C8,C9からなる複合体は細胞膜障害性複合体(membrane attack complex:MAC)を形成し,病原体の細胞膜に穴を開け,浸透圧の変化によって細胞を溶解する.H因子はC3bに結合することで副経路に抑制的に働く.(実験医学2011年3月号より)

光と音を感知する 視覚・聴覚のNeuroscience

網膜疾患や音声学習のメカニズムを解き明かす独創的な研究アプローチ

加我君孝/企画

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです